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10th October 2009

Quote

最終的に200万部までいったのですが、ここで計算してみましょう。我々は『鋼の錬金術師』のテレビアニメをやるために5億円出さなければなりませんでした。『鋼の錬金術師』は1冊420円なのですが、作家さんへの印税や印刷代、紙代などを支払って、出版社にいくらぐらい残ると思いますか? ざっくり言って150円です。1冊売れ伸びたら150円の利益が出るということは、5億円入れたわけですから、アニメによって330万部売れないと赤字になるんですね。330万部売れてやっとトントン、そこから売れ伸びて初めて利益が出るという感じです。

 『鋼の錬金術師』の場合には原作が第5巻まで出た状況でテレビアニメが始まって、放映中にあと3巻出て、計8巻出ました。すると、1巻当たり平均して42万部売れ伸びると損益分岐点に達するという状況になります。幸いにして第1巻の売り上げが15万部から150万部に伸びて、伸びた部数が135万部、8巻分で1080万部売れ伸びたということで損益分岐点は割と早めにクリアしました。実際お金(提供料の5億円)を使うことに関して、社内の役員会の経営会議でかなりもめましたし、失敗したら首がとぶんじゃないかというぐらいにドキドキしてやった結果です。

 『鋼の錬金術師』はアニメ(第1期)が終わった後も続刊が非常に売れていたので、今回第2期のアニメをやるに当たって、「(単行本が売れ伸びる分で提供料を)回収できるだろうか?」という部分はありました。第2期は4月にスタートして半年経ったのですが、1巻当たりの売り上げが放映前は平均190万部だったものが現在では平均210万部になっています。約20万部売れ伸びているという状況です。ただし前回と違うのは、全部で23巻まで出ているという部分です。23巻まで出ているということは、その20万倍ですから460万部売れ伸びたということで、これもなんとか損益分岐点はクリアできた。今から利益をとっていくのかなと考えています。